つくば国語塾

つくばにある小・中・高・既卒を対象とした国語(他に小論文・AO推薦対策・英語)の塾です

公文式の研究(2)

第二回は英語に関する疑問です。

 

HPからの抜粋です。

Q:公文式英語は何を目標にしていますか?

A:原書を確実に読みこなせるだけの本格的な英語力を身につけることです

「聞いてわかる」「読める」「書ける」バランスのとれた英語学習です

あいさつ程度の英会話だけではなく、英文の読み書きもできなければ、本当に使える英語とはいえません。文章を読み取る練習を十分に行うことで確実な定着が図れます。語彙(ごい)の広がりにしても、正確な発音を耳で確かめる、自分で文字を見て音読する、自分の手で書くといったバランスのとれた学習があって、初めて自分のものとしてマスターしていけるのです。

長文読解力が身につきます

公文式英語の学習は、語彙力や文法力を身につけながら、読み物を中心に、できるだけ多くの英文を対訳形式で読み進めていきます。ストーリーの面白さを味わいながら、英文の中で生きた文章表現や文法に触れていくので、知らず知らずのうちに長文読解力が身についていきます。長文読解力が高い比重を占める高校入試や大学入試でも、だんぜん威力を発揮します。(HPより)

 

 

昨今の4技能(「読む」「話す」「聞く」「書く」)の中で「話す」が欠けた3技能を追求し、原書を確実に読みこなせる力を標榜しているようです。明治以降の日本での英語教育のメインストリームを目標と掲げている点においては拍手喝采です。

 

特にCDからE-Pencilを導入することで、ネイティブの音に身近に接するようにしている点においては田舎でプロの英語教授者が不足している場合には、効果的な英語学習法だと思います。

 

しかし、

英文を読みこなすための方法論が明示されていません。音読をする場合の教室の工夫はできているのでしょうか?

 

ある程度の英文構造理解がなければ、文章を理解することができないのではないでしょうか?

 

上記のことをまとめると、語学の最初の段階で必要な音のシャワーを与えながら、英文の統語法を伝えず、自分で発音することが制限されているとすると、ここでも教授者に都合のよい指導になりかねない恐れがあると感じられました。