つくば国語塾

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未来の大学入試の研究ー国語(1)

大学新テスト、国語記述問題は中難度で 国大協方針 

 

 
 
 

 国が大学入試センター試験に代えて2020年度に導入する新テストの国語の記述式問題について、国立大学協会は8日、全受験生に中難度(80字以下)の記述式を課すことが望ましいとの考えを表明した。文部科学省は11月、新テストで中難度と高難度(80字超)を同時に出す案を示したが、高難度は新テストで実施しない方が望ましいとの考えを示した。

 文科省は来年度初めに新テストの実施要領を公表予定で、今回の国大協の提案も反映させる方針。

 国大協は各大学の2次試験でも全員が高度な記述式を受けるべきだと強調。受験生の約6割は2次試験で記述式を受けていないため、思考力や表現力を漏れなく評価する仕組みを目指す。

 文科省案では、新テストの国語の採点は高難度は各大学、中難度は大学入試センターが委託する民間企業が担うとしていたが、国大協は8日の記者会見で「複雑で混乱を招く」などと指摘した。

 一方、各大学が2次試験で出題する高度な記述式のイメージについては「複数の素材を編集し、考えを立論し、表現する過程を評価できる問題」と例示。理系学部のみで構成される大学もあるため、国大協の里見進会長(東北大学長)は「(高難度の記述式は)理科や社会でも出題できると思うので協議していく」と述べた。

 教員不足で2次試験の問題を独自に作ることが難しい小規模校もあることから、複数校で共通問題を作ったり、センターが作る新テストの高難度の問題をこうした大学の2次試験として活用したりする案も明らかにした。