語彙について考える
こんにちは、つくば国語塾の塾長です。
前回に続いて、語彙の獲得に関する記事を見つけましたのでご紹介します。
こちらです。
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特に最後の部分を抜粋します。
子の目線に下りて話しかける必要はない。「大人のことば」を遠慮なく子に投げかけ続けていくことこそが、子が新たな語彙を獲得できる一番の手法ではないか。こう考えると、親子の普段のコミュニケーションのあり方にポイントがありそうだ。
わたしが自身の経営する中学受験専門塾で2年前から始めた「ことばしらべ」を紹介したい。子どもたちがぐんぐんと「語彙」を強化できる効果的な手法である。ことばの意味を辞書で調べさせるだけでなく、必ず例文を作成させるのがポイントだ。
わたしは文章に登場することばをランダムに3語選び、その3語を用いて80字~120字の例文を作らせている(1語だけだと辞書に載っている例文を丸写しするだけだ)。これによって、辞書を引いたりネットで検索したりするだけでは文章を紡ぎ出すことができない。それぞれのことばの連関や意味について時間をかけて熟考し、丁寧に例文を仕上げていくことになる。この「熟考」の時間こそが、子どもたちの語彙を育む大切な一時となる。
ことばを獲得することは世界とのつながりを体感できるということである。すなわち、語彙が増えれば増えた分、自身の世界観は大きく広がっていくのである。多くのことばを獲得すればするだけ、子どもたちの世界は広くなる。新たなことばを手に入れることで深い喜びを味わえるのだ。
そして、その喜びを子が自ら経験できるよう導いていくのが、わたしたち大人の責務であると思う。
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国語力・読解力のまっとうな努力が文章に垣間見えます。