都立高校国語と慶應大学文学部の小論文が同一出典
こんにちは、つくば国語塾の塾長です。
今年の都立高校の国語の説明文は、國分功一郎氏の「中動態の世界 意志と責任の考古学」が出典でした。
中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)
- 作者: 國分功一郎
- 出版社/メーカー: 医学書院
- 発売日: 2017/03/27
- メディア: 単行本
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実は、慶應大学の文学部小論文も同一出典です。
昨年度出版された評論本で、上記の本を挙げる識者が多かったことは事実です。思想界では人気の本でした。
もちろん、異なった部分が課題文として出題され、都立は傍線部の意味を問う問題であるのに対し、慶応は小論文として全体の要旨を聞く問題となっています。
このことをどう捉えればいいのでしょうか?
以前都立の国語の問題のクオリティの高さについて述べました。
設問も高校入試として適度ですね。
ここでも、都立高校の問題作成チームの感度の良さに敬服したいと思います。
生きのいい文章を読ませたいとする気持ちがあふれていますね。