つくば国語塾

つくばにある小・中・高・既卒を対象とした国語(他に小論文・AO推薦対策・英語)の塾です

都立高校国語と慶應大学文学部の小論文が同一出典

こんにちは、つくば国語塾の塾長です。

 

今年の都立高校の国語の説明文は、國分功一郎氏の「中動態の世界 意志と責任の考古学」が出典でした。

 

中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)
 

 実は、慶應大学の文学部小論文も同一出典です。

 

 

昨年度出版された評論本で、上記の本を挙げる識者が多かったことは事実です。思想界では人気の本でした。

 

もちろん、異なった部分が課題文として出題され、都立は傍線部の意味を問う問題であるのに対し、慶応は小論文として全体の要旨を聞く問題となっています。

 

このことをどう捉えればいいのでしょうか?

 

以前都立の国語の問題のクオリティの高さについて述べました。

 

http://blog.hatena.ne.jp/kokugo-juku-tsukuba/kokugo-juku-tsukuba.hatenablog.jp/edit?entry=8599973812321271885

 

設問も高校入試として適度ですね。

ここでも、都立高校の問題作成チームの感度の良さに敬服したいと思います。

生きのいい文章を読ませたいとする気持ちがあふれていますね。