つくば国語塾

つくばにある小・中・高・既卒を対象とした国語(他に小論文・AO推薦対策・英語)の塾です

大学入試「国語力増強法」試論 (4.論理とは何か)

こんにちはつくば国語塾の塾長です。

 

前回までは国語力が基礎学力の要でありその根幹は論理力だというお話をさせていただきました。今回はそもそも論理とは何かについて考えてみたいと思います。

 

論理という言葉から二つのイメージが浮かび上がります。一つは論理的という言葉から理解できるように、「つじつまの合うようにものごとを説明したり考えたりすること」です。もう一つは「帰納法」や「演繹法」さらには「弁証法」などの理論を構築する時の方法論そのもののことを指す場合があります。

 

大学受験では当然ながら、理論を作り上げることを求められているわけでありません。大学入学後に学ぶ学問の中で説明されることがらの筋道を厳密に追っていくことができるかどうかを判断すること、つまり前者の能力判定のために試験が行われます。教科ごとの試験はその基礎能力を問い、推薦試験では小論文などで直接的にその能力を判断していると考えられます。(話がつまらなくなりました。スミマセン)

 

それでは、論理的とはいったい何を指すのでしょうか。よく、「あの人は論理的である」と言うときがあります。これは褒め言葉にもなりますが、「理屈っぽい」とか「くどい」を含意することがあります。日常では悪い意味になることもあるこの「論理的」という言葉は学問の世界ではマイナスの意味はなく、むしろ絶対的に必要な条件となっています。大学受験で求められる論理とは学問の世界に入るためのパスポートなのです。簡単に言えば人間が他の人に何かを伝えるときに、説得力があり誰でも同じ結論に至ることができるのが論理の力です。

 

【どうすれば論理力をつけることができるか=パズルで論理を学ぶ】

論理力は、国語や数学を学ぶ中で醸成されます。数学だけが論理的な思考を育てるように感じるかもしれませんが、むしろ実社会で日本語を媒介にして論理的なコミュニケーションが行われていることを考えると、国語(日本語)も論理力をつけるのになくてはならないツールだと言えます。しかし、国語や数学以外でも論理だけを勉強することが可能になってきています。例えばパズルは論理的な思考を学ぶのに最適な教材の一つです。クロスワード数独ナンプレ)、などパズルブームの中で、いろいろなパズルが利用できます。しかし、問題点としてあげるならば意識的に論理を学んでいない点にあります。例えばRPGロールプレイングゲーム)なども論理的な思考が求められることがありますが、本人が意識化しない場合には、他の勉強に波及しない場合もありえます。

 

AO入試や就活は論理力の勝負】

難関大のAO入試などで求められる、志望理由書や小論文の作成で求められる能力は自分の考えを如何に相手に説得力を持って伝えられるかです。言い換えれば論理的に説明することができるかどうかどうかのプレゼンテーション能力を問うています。

また就職活動(就活)で現在主流となっている、リクナビマイナビなどの就活サイト経由のエントリーは、その後一次試験として多くの大手企業ではSPIテストをネット上で受けることが求められています。SPIテスト(適性能力テスト)の問題の5割は論理性を問う試験です。論理的な論理的なトレーニングをしておかないと、いくら有名大学に入っても就職の際に面接まで進めない悲劇が待っているのです。