高校受験における基礎力とは(3)
こんにちはつくば国語塾の塾長です。
前回からの続きです。
以前、「声に出して読みたい日本語」で有名な明治大学教授の齋藤孝先生が自身の大学受験時代に友達と泊まり込みで東大の現代文(当時は現代国語)の問題を解いた経験を書かれていました。
ここで重要なのは
①とことんまで問題を自分で考え抜いた。
②隣に友達がいた。
2点だと思います。
①は泊まり込みで問題に取り組んだ点、②は多分その友達と解答をめぐって議論をしただろうという点が重要です。
ここで、東大現代文(現代国語)の特異な点を述べさせていただきます。私も驚いたのですが、東大の現代文には正解が不明なものがあります。通常大学入試には「赤本」「青本」などの過去問に解答例が書かれています。東大の現代文にも当然解答例が各予備校から出されています。しかし、解答例が全く違う場合もあり、受験生は信頼のおける解答がわからない場合もあります。
ここからは推測ですが、齋藤先生も友達と議論しながら自分の解答をを作り上げていったのではないかと思われます。
答えを作り上げるために考え抜くこと。
これこそが、国語の極意であり、頭がよくなる秘訣です。
考える続ける訓練が基礎力なのです。