つくば国語塾

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デキる人がやっている読解講座(3)-小説での客観的読解

こんにちは、つくば国語塾の塾長です。

 

小説の解法として、小説を客観的に読めということが言われています。

 

曰く、「感情移入してはいけない。」

曰く、「勝手に想像してはいけない。」

曰く、「自分勝手な解釈をしてはいけない。」

 

上記のことは私達が小説を楽しみとして読むことを否定しています。

 

では、どうすれば小説読解が可能なのでしょうか?

 

ここでは、入試問題を解くための小説読解に限定して説明します。

 

受験における小説読解とは、作問者の意図によって作成された問題を解くためだけに特化した読み方であり、その客観性は小説の全体のモチーフと通常日本人が持つ感情の所作の一貫性が求められるものだと考えています。(難しすぎる表現ですねスミマセン。)

 

仮説ですが、上記の読み方は脚本家が映像化するために、原作を脚本化するときの思考の流れに似ているのではないかと思います。

 

このことを、理解するためには、小説の構造について考えることが必要です。

小説の構造は①場面(シーン)ごとに展開される②「出来事」に対して、主として主人公の③「外面的反応」と④「内面的反応」が重層的に折り重なっていると考えて良いでしょう。(ここも難すぎますねスミマセン)

 

最も簡単に言えば、主人公の心の変化を読み取ることが、受験における小説読解の中心です。(あたりまえですねスミマセン)

 

しかし、主人公の心情を自分に重ね合わせて読んだ時、間違った解答となる場合があり、そのことに納得がいかない生徒さんが出てくることが予想されます。(私も受験生の時悩みました。)このような主観的に読むことを避ける方法が、

 

上記しましたが

◯小説全体のモチーフ(テーマ)の把握

◯通常の日本人が感じる感情の流れの把握

◯場面ごとの構造の一貫性の把握

 

になるのではないかと思います。

 

つまり、小説は俯瞰した読み方をするべきだということです。

 

ここで、問題が出てきます。

 

①小説問題は抜粋されているものが大半なのに、そもそも全体の把握は可能なのか?

②通常の日本人の感情の流れは、どのように把握できるのか?

 

次回でご説明をしていきたいと思います。