大学入試指導雑感(共通テスト国語)
今日はつくば国語塾の塾長です。
久しぶりにブログを更新していますが、1月に迫った共通テストの学習指導で気になった点を書かせていただきます。
【国語】
現代文・古典に共通ですが、基本的には複数の課題文(資料)を読ませる問題が出てくると、生徒の戸惑いはピークに達します。
複数の課題文を処理することは、その課題文同士の比較を考えることとなり、生徒にとってはノイズが増えていることになります。
①設問を読み(漢字・語彙の意味・傍線部の説明等)
②設問の種類を考え(部分だけで解けるか、文全体を考える必要があるかの見極め)
③最後に課題文同士の関係について考えながら、課題文を読むことが必要です。
つまり、今までのセンター試験より時間がかかる可能性があります。正統的に言えば、読むスピードを上げることで、この問題を解決しようと考えますが、生徒の精神状況から考えると、スピードを上げることは自分が理解できる部分を繰り返して読むこととなるだけで、課題文の理解度が増えていくわけではない結果となります。
もちろん、古典は文法や古語や句法を知らなければ、解くことはできませんが、課題文の複数化によって、ヒントが増える可能性が出てきました。
全体像を把握しながら、話の筋を論理的に考えることの重要性が求められています。
こんなことを言っても、ピンと来ないならば、とにかく全体像を把握する努力をしてみましょう。最後の設問から全体像を考えて見ることです。予想問題を繰り返しやればできるようになりません。むしろ解答・解説をじっくり読み、自分が話の全体をどのように考えたか照らし合わせてください。
古文単語・古典文法・漢文句法など基礎学力が足りなければ、予想問題を解く前に、基礎的な暗記に時間をかけるべきです。集中力を高めれば、古文2週間・漢文1週間で完成できます。
頑張れ受験生!!!!!