さあ夏期講習①(問題の焦点)
こんにちは「つくば国語塾」の塾長です。もうすぐ夏休みです。皆さん(或いは、皆さんのお子さん)はこの夏休みに何をしようとしていますか?
国語(現代文)は問題(課題)を解いていけばできるようになることはありません。そんなことが可能ならば、こんなに国語で悩んでいる人はいないでしょう。
ではどうすれば国語ができるようになるのでしょうか?
そのことを考えるのが今回の目的です。
国語ができるようになるためには、段階的にレベルを突破することが必要だと思います。筆者はそのレベルを以下のように考えています。
①「読み書きレベル」(音読・漢字等)
↓
②「基礎文法的レベル」(主語・述語・修飾・品詞等)
↓
③「読解力レベル」(論理・語彙・思想背景等)
例えば大学受験の主戦場は「読解力レベル」のように感じますが、それ以前のレベルで問題を起こしている生徒さんが多々いらっしゃいます。茨城県の高校入試なら「読解力レベル」は必要ないかもしれません。中学受験で無理矢理問題を解いていると、段階を踏まずに行うため、国語そのものが考える力の養成ではなく、暗記に偏りがちとなり、国語嫌いの温床となることも否めません。
新井紀子氏の著書「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」で述べられている、日本語が読めない若者は増加しているように感じます。何が影響しているかは明確にはわかりませんが、ただ単にスマホなどの影響として捉えることよりも、中受など小さいころからの大量の日本語処理による飛ばし読みの方が問題が深刻なのではないかと考えています。
読む→考える→読む→考える→読む→考える→読む→考える
無限ループが頭を鍛えるのは当然の帰結です。
大切なことは、自分自身のレベルを見極めることです。特に①と②のレベルに自分がいるのであれば、必ず声を出しながら毎日訓練することです。
①②のレベルの判定方法と訓練方法は次回にご説明いたします。