つくば国語塾

つくばにある小・中・高・既卒を対象とした国語(他に小論文・AO推薦対策・英語)の塾です

的を射た言説

こんにちは、つくば国語塾の塾長です。

 

 

速報ですが下記の記事は価値があるように思われます。

 

 

抜粋です。

”探究学習という20年をにらんだ授業も広まっているようです。これをわかりやすく例えると、高校生の間に論文を1本書き上げるというような取り組みで、公立校ではスーパーサイエンススクール約200校、スーパーグローバルハイスクール約120校では、ほぼ普及しています。中には、論文を書くだけではなく、英語でプレゼンテーションするところまで引き上げている高校もあります。”

 

このあたりが難関大学が求めている、学生像なんでしょうね。

 

 

さらにこちらも注目です。

 

英語の早期レベルアップが世界標準へ向けた、第一歩です。

 

 

国語虎の巻(3)工藤順一

こんにちは、つくば国義塾の塾長です。

 

国語虎の巻第3回は工藤順一氏です。中学入試のバイブルと目されるこの本の著者です。

長文読解記述教室 (中学受験用)

長文読解記述教室 (中学受験用)

 

 

 

国語のできる子どもを育てる (講談社現代新書)

国語のできる子どもを育てる (講談社現代新書)

 

 

中学受験の小説問題の攻略に必要なエッセンスが詰まっていると言っていいでしょう。

当然ですが小説問題は中学受験から大学受験まで、解法に変化はありません。中学受験時に小説解法をマスターしてしまえば、大学受験まで何もする必要はありません。

 

 

デキる人がやっている読解講座(1)-評論読解の心構え

こんにちはつくば国語塾の塾長です。

 

今回から、国語、現代文の指導に関して私が心がけていることを

述べていきたいと思います。

 

第1回は「心構え」です。

 

あなたは現代文(国語)が得意ですか?

 

国語の苦手意識が強い生徒さんは、難しい言葉で飾り立てられた文章が

並んでいる課題文を読むこと自体が苦痛です。

 

こんな具合に読んでいませんか?

 

「一文を読んで理解できなかったら、そのまま次の文を読み、更にわからない部分が増えたことを感じながら、次の文を読む。時には理解できる部分があり、その部分を繋げて全体を想像する。」

 

もし、上記のような読み方をしていたら、それは読解ではなく、想像(妄想?)ですよね。

 

多分、課題文には色々なことが書かれているが、自分には難しすぎて、理解できないという結論になると思います。

 

発想の転換をしましょう。

 

評論文で言いたいことは一つです。

 

文章に書かれているのは、

 

言いたいことの言い換えが書かれている部分

言いたいことを強調するために反対(か対比した)ことが書かれている部分

 

の2通りしかありません。

ただし文章をつなぐ論理(順接や逆説、因果関係)も含まれていますが、これは別に考えることとして、とにかく言いたいことだけに焦点を絞って考えることが重要です。

 

文章を読んでいる時に、わからない文が出てきたら、同じことを言っているのではないかと考えるクセが重要です。わからない文章を飛ばすのではなく、前後に出てきた文章と同じか逆のことを言っているかだけでも推測できたら、次の文章を読む準備はできたと考えるべきでしょう。

 

これはテクニックではなくて心構えです。

 

『賢者は美味しい林檎は一つだけ手に入れ、愚者は不味い林檎で手をいっぱいにする。』(ビアード・ベアー)

国語虎の巻(2)鈴木信一

こんにちは、つくば国語塾の塾長です。

 

国語虎の巻第2回は鈴木信一氏です。受験にかかわる本としては3冊挙げられます。

 

受験生のための 現代文読解講座 (教育単行本)

受験生のための 現代文読解講座 (教育単行本)

 

 

 

800字を書く力 (祥伝社新書 102)

800字を書く力 (祥伝社新書 102)

 

 

 

書く力は、読む力(祥伝社新書)

書く力は、読む力(祥伝社新書)

 

 

ノウハウを伝えるのではなくて、そもそも「読むということ」、「書くと言うこと」を丁寧に説明してくれています。「書くこと」を中心に考えると小論文の初歩として手に取ることもいいかもしれません。

 

とにかくやさしく説明してくれているので、読むことに慣れていない方にはおすすめです。でも中身は本格的なので、実践に苦労するかもしれません。

 

 

国語虎の巻(1)対崎正宏

こんにちは、つくば国語塾の塾長です。

 

今回から、私が参考としている国語に関わる、参考図書を虎の巻としてご紹介します。

多分どこでも取り上げられない本ですので、賛否は分かれると思いますが、ご参照下さい。尚、ここで取り上げるのは著者であり、複数の本があることをご了承下さい。

 

先ず、第1回は「対崎正宏」氏です。彼の著作は現在3冊あります。

 

中学受験用ですが、対崎現代文を理解するのでしたら、ここからスタートするべきでしょう。

中学入試国語 ついざき式 本当の読解力を身につける50の方法

中学入試国語 ついざき式 本当の読解力を身につける50の方法

 

 

大学入試センター試験を扱った2冊です。 

現代文〈小説〉の読み方 (αプラス入試突破)

現代文〈小説〉の読み方 (αプラス入試突破)

 

 

 

現代文〈評論〉の読み方 (αプラス入試突破)

現代文〈評論〉の読み方 (αプラス入試突破)

 

 

特に、小説問題に苦しんでいるときに、参考になるかもしれません。評論はあまりお薦めはしませんが、小説と一貫性のある説明をしていますので、対崎現代文を極めるには必要かもしれません。

 

ご注意いただきたいのは、私自身が対崎現代文のメソッドで全て読解を行っているのではありません。(むしろ、まだその域に達していないと言うべきでしょう。)

 

名著が万人に役に立つことはないのは自明ですが、特に国語(或いは現代文)という教科の特殊性が更に追い打ちをかけます。つまりよい本(参考書や問題集)を与えられても、それを読みこなす力がなければ意味がないのです。

 

国語には万能薬(万能参考書?)がないので、指導者が生徒のレベルを計るのが最も重要です。

 

 

私大異変ー2018年問題・合格者制限・東京私大定員抑制

こんにちは、つくば国語塾の塾長です。

 

皆さんは大学受験に関する標題の三つのワードをご存じでしょうか?

 

先ず、2018年問題です。このあたりの説明を参照下さい。

 

次に、合格者制限についてです。(昨年度のデータです)

 

私大定員抑制については以下に。

 

簡単に言えば、少子化でありながら、長年、私立大学が大学新設・新学部創設・定員増加を行う中で、地方私立大学を中心に、定員割れを引き起こしていたことの解決策として文科省が、補助金を武器に大規模私大に対して、合格者の削減を行い、更に東京23区の私大限定による定員抑制も加えて、地方の私大の定員充足率が上がったという状況です。

 

具体的な私大の変化は、関東では早慶上智GMARCH日東駒専というヒエラルキーの順に玉突き的に難度が上がったため、3年前より全体で難化していると言わざるを得ません。(関西でも同様のことが起こっている模様です。)

 

来年もこの傾向が続くのかわかりませんが、一つの提案として、難度の変化が少ない国公立を視野に入れることが重要かもしれません。

 

私立受験者の安易な3科目受験が、裏目に出た格好です。

 

 

 

都立高校国語と慶應大学文学部の小論文が同一出典

こんにちは、つくば国語塾の塾長です。

 

今年の都立高校の国語の説明文は、國分功一郎氏の「中動態の世界 意志と責任の考古学」が出典でした。

 

中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)
 

 実は、慶應大学の文学部小論文も同一出典です。

 

 

昨年度出版された評論本で、上記の本を挙げる識者が多かったことは事実です。思想界では人気の本でした。

 

もちろん、異なった部分が課題文として出題され、都立は傍線部の意味を問う問題であるのに対し、慶応は小論文として全体の要旨を聞く問題となっています。

 

このことをどう捉えればいいのでしょうか?

 

以前都立の国語の問題のクオリティの高さについて述べました。

 

http://blog.hatena.ne.jp/kokugo-juku-tsukuba/kokugo-juku-tsukuba.hatenablog.jp/edit?entry=8599973812321271885

 

設問も高校入試として適度ですね。

ここでも、都立高校の問題作成チームの感度の良さに敬服したいと思います。

生きのいい文章を読ませたいとする気持ちがあふれていますね。