学校の課題に少々飽きてきた生徒さんへ(国語編)
こんにちはつくば国語塾の塾長です。今回は国語についてお話しします。
国語はどこから始めればいいかわからない教科です。私も生徒さんの状況を探りながら提案させていただいていますが、基本的な道筋は同じです。
この機会に国語(現代文)を何とかしたい場合には参考にして下さい。
上記の本2冊を購入していただき、問題を全て解いて下さい。
不正解が0〜5(高校生合格)×2冊
不正解が6〜15(中学生合格)×2冊
全ての問題を1問として集計願います。
合格した場合には当該学年の問題集にすすんでもよいですが、不合格の場合には以下の問題点の穴を埋める努力が必要です。
①文法的な問題
主語・述語・修飾語及び品詞の関係把握
②接続の問題
文と文の接続の問題
段落と段落の接続の問題
③文全体の構造の問題
①以降の問題点の穴埋めのための教材は、塾教材に依存しております関係上公開しておりません。
とりあえず、4月までに2冊を中学生は1週間で、高校生は3日間で終わらせて下さい。
データを送っていただければ、講評とその後のアドバイスをさせていただきます。
学校の課題に少々飽きてきた生徒さんへ(新中学1年生編)
こんにちはつくば国語塾の塾長です。
昨日の続きです。昔は新中学1年生は、宿題(課題)がない春休み
を過ごせる特権を持っていましたが、現在は公立学校に進学する場合も
中学校から課題が出ているようです。
新中学1年生に進める、問題集は以下の一択です。
以前も中学生の小学校復習用の教材としてご紹介しましたが、この本はこの時期に新中学1年生が使うための本として、断然おすすめです。
進め方は中学校の単元をA問題だけすすめていきます。3週間程度で方程式まで終了します。これで1学期の数学は終了です。
小学校の算数に大きな問題がなければ、中学校の単元をスイスイ行えます。今まで自分で勉強をすすめたことがない生徒さんは自信がつきます。
時間があれば小学校の不得意部分を復習できますが、前回からの趣旨から言えば、中学校の先取りの快感を身をもって感じてほしいです。
他の教科についてはこの際、無視しましょう。気持ちよく新しい学校に向かわせていきたいですね。
学校の課題に少々飽きてきた生徒さんへ(小学生編)
こんにちは
つくば国語塾の塾長です。
やや遅ればせながら、学校が休校状態の小学生・中学生の方々にこの間の学習アドバイスをさせていただきます。ニュースでも報じられていますが、書店で復習のドリルやワークが売れているようです。学校でもその学年の復習ワークを宿題としていることが多いですが、この点について少し考えていきたいと思います。
確かに復習は大切な勉強です。学習の根幹そのものと考えてもいいでしょう。しかし、復習にはワクワク感が感じられないのも事実です。新しいことにチャレンジする絶好の機会として一つ上の学年の学習を開始することを提案させていただきます。 上記の提案は勉強する上で大きなメリットを生み出します。
①自分でコントロールしながら学習できる。
②全体のイメージや概要を把握しながら学習できる。
①はいままで学校や塾で教わることが勉強だと思っていた生徒さん(保護者の方)には自立学習を確立させる非常によい機会です。指導者による一方的な指導ではなく、自分で勉強をコントロールするとは、自分のペースで、自分の理解度を自覚しながら行います。中学から高校にかけて自立学習ができる生徒さんとそうでない生徒さんの学力の伸長は違います。
②は学習に限らず、ものごとを理解するための方策として、あらかじめ全体像の把握を目指し、そこから部分を押さえていく方法論を身に付けることの重要性を示しています。私は立花隆氏の著作の中からこのことを学びましたが、早くから全体のイネージを確立できるようになれば、全体の計画を立てることも容易になっていくと思われます。
上記のことを踏まえてどのような教材を使えばよいかを考えてみます。短期間で全体像が把握できる薄い教材が必要です。とにかく最初に全体を把握するために薄い教材を使いましょう。達成感とワクワク感が増加すると思います。
私は以下の教材を推薦いたします。
100マス計算で有名な陰山先生の著作は、「基礎的学習の徹底」を主張されています。とりあえず上記のシリーズをこの春、そして夏に繰り返すことで基礎学力がつき、自分で学習することの喜びを体感できるかもしれません。
つくば国語塾は国語に止まらず全ての教科についてアドバイスさせていただきます。是非お問い合わせ下さい。
今年の小論文で安楽死が問われる予感
こんにちは、つくば国語塾の塾長です。
NHKスペシャルで放映された「
すぐにリンクはなくなるかもしれませんが、以下で見ることができます。
NHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」命の終わりをどう迎えるのか
同じ内容が書籍化されています。
安楽死は医療・福祉系では古くて新しいテーマです。しかし、実際に海外で安楽死を遂行する人たちが登場することで、国内での安楽死問題が浮上しつつあります。
日本では尊厳死として積極的治療を止めるケースがグレーゾーンにありながら、一般化しつつあり、法制化に向けた政治問題となる可能性もあります。
小論文のテーマとして、医療系志望者は要チェックです。
つくば国語塾は過去の問題傾向から予想も行っています。
AO・推薦入試の落とし穴(7)
こんにちは、つくば国語塾の塾長です。
「AO・推薦入試の落とし穴」のタイトルで書いてきたものを
まとめとして書かせていただきます。
①AO・推薦入試は情報戦である
②AO・推薦入試はタイミングである
③AO・推薦入試はプロが参加することで、最強になる
①AO・推薦入試は情報が偏在している戦いです。ネットで調べたり、オープンキャンパスに行って情報を仕入れたりと、積極的に自分から情報を取りに行く姿勢が大切です。
情報収集は「慣れ」を続けるうちに、「勘」が身につきます。多分4年後の就職活動でも役に立つスキルです。
②情報は自分の知りたいと考える気持ちが強ければ、必ず手に入ります。時間をかけて情報収集をしていけば、欲しい情報は必ず最良のタイミングで得られます。
③情報が何処にあるのかを知るためには経験が必要です。同時に学問の専門分野について概略を知っている人が側にいないと、参考文献、参考論文の検索に時間がかかってしまいます。
自分の最高のパーフォーマンスを大学に届けられるように、アドバイザーを持つことが必要なのです。
是非つくば国語塾をご検討下さい。
ジャパンeポートフォリオの衝撃(2)
こんにちは、つくば国語塾の塾長です。
前回から1ヶ月経ってしまいましたが、ポートフォリオによる大学入試の懸念材料について、考えてみたいと思います。
大学側、高校側両者の思惑が一致するこのシステムは、日本の大学入試では推薦・AO入試の選抜材料にされることが、最も有力です。これは、従来の書類による出願(特に課題提出や実績の添付などを求められる場合)の代替利用が現実的だと思われるからです。
現状の推薦・AO入試は指定校推薦を除けば、「書類(審査)」「面接」「論述試験」の混合された形態となっています。この中で「書類」の割合が高くなることは必然だと言えます。
何故なら、学業の成果をポートフォリオ上で示すためには、レポートを最低3本以上は書かなければならないと想定されるからです。(これは無制限に情報をサーバー上に載せておくことが可能なことを想定しています)
このことは、レポートを指導する能力を高等学校側も持っていなければならないことを示しています。
理系でしたら、実験、観察レポートに対する指導が必要ですし、文系は人文・社会科学に関する研究レポート指導が求められます。難関大学なら、1ヵ月以上かけて5000字以上の論文を書く必要があるのではないかと予想されます。
上記のパフォーマンスを文系で考えてみると「研究意図」「テーマ設定」「図書選定」「章立て」など教員修士以上のアカデミック経験が求められます。
もう一点は地域格差に関わる点です。特に文系は学習活動として、高校生も対象とするセミナー・講習会などに参加できる大都市にいない場合、校内の学校主催イベントに参加するのが精一杯ではないかと推測され、地域格差とともに学校間格差(情報)も生じるのではないかと心配されます。
以上のことを考えると、
主体性を持った生徒を指導でき、情報環境が豊かな場所(高校)にいる生徒と
そうでない生徒の間の格差が問題だと感じられるシステムです。
つくば国語塾はジャパンeポートフォリオに準拠しながら、大学へ申請できる
サービスを一緒に考えていける場所です。
ジャパンeポートフォリオの衝撃(1)
こんにちは、つくば国語塾の塾長です。
連休中に毎日新聞が以下の記事を掲載しました。
大学入試の調査書電子化へ ボランティア経験など記載 高校生自ら登録も 文科省
文部科学省は、2022年度に実施される大学入試から、受験生の学習態度や学校生活について高校教員が作成する調査書(内申書)を電子化する方針を固めた。大学入試改革で20年度から学力を多面的・総合的に評価するようになることを考慮した。高校3年間の活動記録を登録するインターネットサイトと連動させ、調査書の情報量を増やす取り組みも試験的に始める。
調査書は教員が在学生や卒業生の各科目の評定平均値や部活動など課外活動について記入する書類で、受験生が郵送などで大学に提出する。
大学入試改革では、これまで学力検査重視で「知識偏重」と指摘されることもあった入試を、受験生の能力や個性に応じて(1)知識・技能(2)思考力・判断力・表現力(3)主体性を持って学ぶ態度――を多面的・総合的に評価するものに改善する。調査書の変更は(3)を受けた取り組み。現在はA4判1枚の表裏両面だが、大学入試改革で20年度から枚数が無制限になり、ボランティア経験や資格・検定、表彰など記入項目も細かくなる。
一方、枚数が無制限になると、記入する教員の負担が増す。大学側にも限られた期間で調査書を公平に比較できないのではないかとの懸念がある。このため、19年度から調査書の電子化を関西学院大に委託し、記入から入試での活用までの負担軽減の方法を検証する。
また、文科省の委託を受けた同大など8大学が開発し、17年に開設されたサイト「ジャパンeポートフォリオ」との連携も模索する。同サイトでは高校生自らが、生徒会や部活動に加え、自主的な調査や論文、災害ボランティアなど校外の活動記録を登録。記載内容が事実かどうか教員が承認する仕組みとなっている。調査書にサイトへアクセスするリンクを張り、大学側が調査書の内容を詳しく確認することができるようになる見込みだ。
電子化には高校のパソコンなどの校務支援システムを改修する必要があり、都道府県の費用負担など課題もある。文科省の担当者は「電子化することで調査書の情報量は増え、大学が多様な評価をできるようになる」としている。
(転載ここまで)
上記の記事はその後に後追いの報道がないことから、毎日のスクープと言えますが、文科省の既定事項の解説記事でもあり、全体として新しい情報があるわけではありません。しかし大学受験や高等学校学校関係者以外が知らない情報が含まれている点で考えていかなければなりません。
先ず、大学受験・高校生にとっての「ポートフォリオ」と「ジャパンeポートフォリオ」について以下にまとめられています。
eポートフォリオは何種類かありますが、文科省肝いりの「ジャパンeポートフォリオ」はもう全国の4分の1の高校が導入していて事実上の標準となる可能性が高いです。
全国の進学校の高校1年生や2年生の多くが実験段階にせよ、利用している模様です。しかし、どのように利用したらいいのかが、いまいちはっきりしないので、生徒も先生も戸惑っているようです。(特に地方の高校)
一方参加を表明している大学・短大も昨年で91校にのぼり、具体的な選考内容にどのように影響があるのかわかりませんが、積極的な姿勢であることは間違いありません。
アメリカで一般化されているeポートフォリオが日本の大学での選抜ツールで歓迎されているのは、大学側に就職への接続を見とおしているのことも大きな原因だと思われますが、高校側にも大きなメリットがあります。高等学校の現場の先生から見れば、今までの調査書や推薦書などの業務の軽減化が計られるからです。
このように高校と大学の両者にとってメリットが考えられる、電子化に対して懸念材料はないのでしょうか?
(この項続く)