つくば国語塾

つくばにある小・中・高・既卒を対象とした国語(他に小論文・AO推薦対策・英語)の塾です

AO・推薦入試の落とし穴(7)

こんにちは、つくば国語塾の塾長です。

 

「AO・推薦入試の落とし穴」のタイトルで書いてきたものを

まとめとして書かせていただきます。

 

①AO・推薦入試は情報戦である

 

②AO・推薦入試はタイミングである

 

③AO・推薦入試はプロが参加することで、最強になる

 

①AO・推薦入試は情報が偏在している戦いです。ネットで調べたり、オープンキャンパスに行って情報を仕入れたりと、積極的に自分から情報を取りに行く姿勢が大切です。

情報収集は「慣れ」を続けるうちに、「勘」が身につきます。多分4年後の就職活動でも役に立つスキルです。

 

②情報は自分の知りたいと考える気持ちが強ければ、必ず手に入ります。時間をかけて情報収集をしていけば、欲しい情報は必ず最良のタイミングで得られます。

 

③情報が何処にあるのかを知るためには経験が必要です。同時に学問の専門分野について概略を知っている人が側にいないと、参考文献、参考論文の検索に時間がかかってしまいます。

 

自分の最高のパーフォーマンスを大学に届けられるように、アドバイザーを持つことが必要なのです。

 

是非つくば国語塾をご検討下さい。

 

 

 

ジャパンeポートフォリオの衝撃(2)

こんにちは、つくば国語塾の塾長です。

前回から1ヶ月経ってしまいましたが、ポートフォリオによる大学入試の懸念材料について、考えてみたいと思います。

 

大学側、高校側両者の思惑が一致するこのシステムは、日本の大学入試では推薦・AO入試の選抜材料にされることが、最も有力です。これは、従来の書類による出願(特に課題提出や実績の添付などを求められる場合)の代替利用が現実的だと思われるからです。

 

現状の推薦・AO入試は指定校推薦を除けば、「書類(審査)」「面接」「論述試験」の混合された形態となっています。この中で「書類」の割合が高くなることは必然だと言えます。

 

何故なら、学業の成果をポートフォリオ上で示すためには、レポートを最低3本以上は書かなければならないと想定されるからです。(これは無制限に情報をサーバー上に載せておくことが可能なことを想定しています)

 

このことは、レポートを指導する能力を高等学校側も持っていなければならないことを示しています。

 

理系でしたら、実験、観察レポートに対する指導が必要ですし、文系は人文・社会科学に関する研究レポート指導が求められます。難関大学なら、1ヵ月以上かけて5000字以上の論文を書く必要があるのではないかと予想されます。

 

上記のパフォーマンスを文系で考えてみると「研究意図」「テーマ設定」「図書選定」「章立て」など教員修士以上のアカデミック経験が求められます。

 

もう一点は地域格差に関わる点です。特に文系は学習活動として、高校生も対象とするセミナー・講習会などに参加できる大都市にいない場合、校内の学校主催イベントに参加するのが精一杯ではないかと推測され、地域格差とともに学校間格差(情報)も生じるのではないかと心配されます。

 

以上のことを考えると、

 

主体性を持った生徒を指導でき、情報環境が豊かな場所(高校)にいる生徒と

そうでない生徒の間の格差が問題だと感じられるシステムです。

 

 

つくば国語塾はジャパンeポートフォリオに準拠しながら、大学へ申請できる

サービスを一緒に考えていける場所です。

 

 

 

 

 

 

ジャパンeポートフォリオの衝撃(1)

こんにちは、つくば国語塾の塾長です。

 

連休中に毎日新聞が以下の記事を掲載しました。

 

大学入試の調査書電子化へ ボランティア経験など記載 高校生自ら登録も 文科省

 

文部科学省は、2022年度に実施される大学入試から、受験生の学習態度や学校生活について高校教員が作成する調査書(内申書)を電子化する方針を固めた。大学入試改革で20年度から学力を多面的・総合的に評価するようになることを考慮した。高校3年間の活動記録を登録するインターネットサイトと連動させ、調査書の情報量を増やす取り組みも試験的に始める。

調査書は教員が在学生や卒業生の各科目の評定平均値や部活動など課外活動について記入する書類で、受験生が郵送などで大学に提出する。

大学入試改革では、これまで学力検査重視で「知識偏重」と指摘されることもあった入試を、受験生の能力や個性に応じて(1)知識・技能(2)思考力・判断力・表現力(3)主体性を持って学ぶ態度――を多面的・総合的に評価するものに改善する。調査書の変更は(3)を受けた取り組み。現在はA4判1枚の表裏両面だが、大学入試改革で20年度から枚数が無制限になり、ボランティア経験や資格・検定、表彰など記入項目も細かくなる。

 一方、枚数が無制限になると、記入する教員の負担が増す。大学側にも限られた期間で調査書を公平に比較できないのではないかとの懸念がある。このため、19年度から調査書の電子化を関西学院大に委託し、記入から入試での活用までの負担軽減の方法を検証する。

 また、文科省の委託を受けた同大など8大学が開発し、17年に開設されたサイト「ジャパンeポートフォリオとの連携も模索する。同サイトでは高校生自らが、生徒会や部活動に加え、自主的な調査や論文、災害ボランティアなど校外の活動記録を登録。記載内容が事実かどうか教員が承認する仕組みとなっている。調査書にサイトへアクセスするリンクを張り、大学側が調査書の内容を詳しく確認することができるようになる見込みだ。

 電子化には高校のパソコンなどの校務支援システムを改修する必要があり、都道府県の費用負担など課題もある。文科省の担当者は「電子化することで調査書の情報量は増え、大学が多様な評価をできるようになる」としている。

(転載ここまで)

 

上記の記事はその後に後追いの報道がないことから、毎日のスクープと言えますが、文科省の既定事項の解説記事でもあり、全体として新しい情報があるわけではありません。しかし大学受験や高等学校学校関係者以外が知らない情報が含まれている点で考えていかなければなりません。

 

先ず、大学受験・高校生にとっての「ポートフォリオ」と「ジャパンeポートフォリオ」について以下にまとめられています。

 

toyokeizai.net

 

eポートフォリオは何種類かありますが、文科省肝いりの「ジャパンeポートフォリオ」はもう全国の4分の1の高校が導入していて事実上の標準となる可能性が高いです。

 

全国の進学校の高校1年生や2年生の多くが実験段階にせよ、利用している模様です。しかし、どのように利用したらいいのかが、いまいちはっきりしないので、生徒も先生も戸惑っているようです。(特に地方の高校)

 

一方参加を表明している大学・短大も昨年で91校にのぼり、具体的な選考内容にどのように影響があるのかわかりませんが、積極的な姿勢であることは間違いありません。

 

 アメリカで一般化されているeポートフォリオが日本の大学での選抜ツールで歓迎されているのは、大学側に就職への接続を見とおしているのことも大きな原因だと思われますが、高校側にも大きなメリットがあります。高等学校の現場の先生から見れば、今までの調査書や推薦書などの業務の軽減化が計られるからです。

 

このように高校と大学の両者にとってメリットが考えられる、電子化に対して懸念材料はないのでしょうか?

                        (この項続く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AO・推薦入試の落とし穴(6)

こんにちは。つくば国語塾の塾長です。

 

前回の公立高校の先生が書かれた”模範文”について、考えてみたいと思います。

私が志望理由書で大切だと考えているのは以下の三点ブラス一点です。

 

①具体的な自分の体験(きっかけ)が入っているか。

②その体験に基づき、何を思い、何を考えたが表現されているか。

③上記の考えが、大学での研究にどのように結びつくか。

④専攻する学問への興味

 

「体験」とは海外旅行、留学をしなければならないのではなく、日常の中で自分が感じたことや、考えたことを情報を収集しながら、独自のアイデアまでに結びつけていく作業です。

 

それを自分が何をやってきたかだけを羅列するだけでは、論外と言わなければなりません。「自分自身で考えられる生徒を採りたい」と考えている大学側が最も嫌うことです。

 

志望理由書は大学受験だけに止まりません。就職でもエントリーシート(ES)から開始する現在の採用過程で、必ず必要とされるものです。何人かの大学生にエントリーシートの添削指導をして分かったことは、自分の体験を自分の思考を深めて表現されていなかったことで、落とされていた事実です。(私の指導でESは簡単に通過するようになりました。)志望理由書にテンプレはないのです。

 

公立高校の先生を一方的に非難してしまいましたが、担任の先生というだけで、志望理由書の担当者になってしまう、先生の方が不幸かもしれません。

 

むしろ、たかが300~600字ぐらいの文章と志望理由書を軽視している学校が問題なのかもしれません。

 

門外漢(専門以外)の先生にその仕事が回ってくることが不幸なのです。

 

                               (この項続く)

 

AO・推薦入試の落とし穴(5)

こんにちは、つくば国語塾の塾長です。

 

生徒さんが担任の先生のOKをもらいに、学校で先生に会いに行くと、

前回書いてきた文を見て、

 

先生:「全然違うわね。あなたに任せていたら進まないわ。時間がないからこれを写しなさい。」

 

と以下の文を出されたようです。

 

 

私は○○大学国際○○学部で国際協力に関わるための基礎知識や応用力を見につけ、将来夢である国際NPO発展途上国の子供達に自立に向けた教育支援を行いたいと考えています。高校生活の二つのことがらが私に「国際」と「支援」を結びつけるきっかけとなりました。一つ目は二年次のオーストラリア語学研修の参加と三年次のオーストラリアからの交換留学生のホームステイの受け入れです。二度の異文化交流の機会を通して、もっと多様な文化について学びたいと思いました。二つ目は部活動です。私は青少年赤十字部に所属し、地域のボランティアや障害者支援活動を行いました。身近な場所でこのような支援が必要とされていることに気づき、私も多くの人の手助けをしていきたいと思うようになりました。また、美術部・○○部と活動の幅を広げる中で、多くの人と関わることができ単に意見を述べるだけでなく、相手の意見を尊重することを学びました。私はこれからも国際支援を軸に、多くの場所と多くの人に出会い、多くの学びを続けていきたいと思います。私の夢を叶えてくれる、その出発点が貴学国際○○学部であることを信じ、志望いたします。

 

 

 

先生:「また変なことを書くといけないから、ここで書きなさい。」

 

生徒:「.................。」

 

 

軟禁状態の中で、上記の文章を書き写し、この文章を最終稿として、大学へ提出したようでした。

 

 

皆さんはこの文章をどう評価しますか?

 

                               (この項続く)

 

 

 

AO・推薦入試の落とし穴(4)

こんにちは、つくば国語塾の塾長です。

 

前回の続きです。私とその生徒さんは二人三脚で志望理由書をブラッシュアップさせていきました。特に学校の先生が理解できそうなフレーズや事象を入れて、先生との妥協を模索していきました。

 

締め切り間近、遂に完成しました。

 

私は国際協力や国際支援について調べている際、二つの事例を発見しました。一つは2014年にUWC ISAK Japanというインターナショナルスクールを設立した小林りんさんによる教育支援であり。もう一つは、2006年にノーベル平和賞を受賞した、グラミン銀行マイクロファイナンスによる、経済的な支援です。UWC ISAK Japanの特徴は返済不要の奨学金が充実し、全学年の7割が利用し、特にアジアの経済的に恵まれていない生徒の進学の機会を確保している点です。教育の国際協力と言えば、途上国の義務教育(小学校・中学校)で、学校建設から始めるようなイメージがありますが、小林さんは「社会的にインパクトのある人材を育てる」ことを考えていることに惹かれました。周知のようにグラミン銀行は世界に広がる貧困層への自立援助を目指す経済的支援の源です。近視眼的ではなく、将来を見据えた支援のありかた。私はこの二つの事例が今後の国際支援のヒントになると思いました。夢である国際NPOで活躍するために、大学入学後、私は多くの文献と格闘し、フィールドワークで汗をかき、自らの頭で考えながら、地に着いた研究を行い、成長していきたいと思います。

 

トピックスを二つにし、誰もが知っているグラミン銀行を入れ、今後の抱負を含めて

まとめました。更にヒントという言葉で面接時の質問を準備することもできました

私が関わった志望理由書の中でもかなり、できのよいものになったと自負しています。

あとは、担任の先生のOKをもらうことだけです。

                             (この項つづく)

AO・推薦入試の落とし穴(3)

こんにちは、つくば国語塾の塾長です。

 

連載が休止していました、「推薦・AO入試の落とし穴」を再開します。

 

先ず、以下の文をお読みください。

 

 小林りんさんのビデオを見た。彼女はUWC ISAK Japanというインターナショナルハイスクールを軽井沢で立ち上げた人物だ。すでに卒業生を2回送り出している。この学校の特徴は返済不要の奨学金が充実し、全学生の7割が利用しており、特にアジアの経済的に恵まれていない生徒の進学機会を確保している点にある。

 国際支援というと、発展途上国の義務教育(小学校・中学校)をするための学校がない場所で、学校建設から始めるようなイメージがある私は、新鮮な驚きを感じた。宗教・人種・言語が異なる生徒を集めて、直接その場で異文化を体験しながら、国際問題を論じ、自分の将来を考える。ある意味エリート教育であるように感じるが、リーダーシップを持った人材が未来に向かって世界のリーダーとなっていくことを望むこの学校は、立派な国際支援だと思った。事実卒業生は日本やアメリカの有名大学に奨学金を利用して、進学している。

 教育の国際支援は、リテラシー(読み書き)レベルの解決もあるが、その国をリードする人材を育てることも重要ではないかと思う。それが教育の機会均等の中でだれもが貧富の格差を超えて、チャンスを持っていることになれば、その国の活性化にもつながる。小林さんはそれを現地ではなく、日本で行った。アジアの中の日本を強烈に意識しながら、同じ目線で国際支援を行っている。私は感動した。

 国際支援、国際協力が大切なのは言うまでもない。しかし、多様性が求められているこの世界で、国際支援だけが、多様性から逃れることはできない。私は教育の中で、日本らしさを追求できたらと思う。

 

私が国立大学の推薦入試受験をする生徒さんに見本的に書いた志望理由の文書です。

 

この生徒さんは国際関係系の学部に推薦受験を希望していたのですが、明確な志望理由が書けない状態にあったため、アイデアとして上記の文を提案しました。提案に賛同した生徒さんには、小林りんさんのビデオやインタビュー記事を集めさせるなどの情報収集を行いながら、国際貢献と教育に関する本を何冊か読んでもらいました。

                               (この項続く)