隂山英男私設応援団(3)ー具体的な学習方法(算数・数学編)
今日は、つくば国語塾の塾長です。
国語塾が算数や数学について述べるのは僭越ですが、算数や数学の基礎にあたる四則演算について蔭山メソッドをベースに述べさせていただきます。
例えば、公立の小学校の高学年(5・6年生)が「かけ算九九」を100%(0.3秒以内)にできていない生徒がどのくらいいるのでしょうか。私が感触的に感じているのは、クラス(40人学級)に7〜8人程度存在するのではないかということです。「かけ算九九」ができないということは、割り算は全滅、足し算・引き算も危ういことは想像に難くありません。居残り勉強をさせていない現状では、ほぼ個人の努力で達成できないでしょう。
上記の四則演算の計算方法以外に学校での指導に関して、問題があります。
計算を筆算にこだわるばかりに、筆算を強要しノートに筆算の過程を書いていないと、0点にする先生がいらっしゃることです。
計算が速い→筆算を省略して暗算する
当たり前の成長過程が無視され、筆算していることのアピールを先生にして、最終的に計算のスピードが上がらなくなるお子さんを何人も見てきました。
同じ漢字を何回も書くことも同様に、認知心理学の学習理論から否定されています。(この件に関してはまた書きます)
話がそれましたが、以下のことがらを徹底してください。
①足し算・引き算・かけ算を100マス計算の標準である2分を達成させる。
②できれば暗算を考える100マスの応用問題も導入する。