つくば国語塾

つくばにある小・中・高・既卒を対象とした国語(他に小論文・AO推薦対策・英語)の塾です

英語の古くて新しい話②(精読VS速読)

前回は構造分析かスラッシュリーディングかについて考えてみました。この対立は、精読か速読かという対立と解してもよいと思います。単なる方法論とかテクニカルな問題ではなく、国語(現代文)にも通じる重要な問題です。

 

ここで申しあげておきたいのは、精読から速読に展開することはできるが、速読から精読に展開することはできないという当たり前の考え方です

 

前回も述べましたが、高校生が共通テスト対策という名目で英語の大問ごとに時間決められてテストを受けることが学習でしょうか?英語が同じレベルならば何らかの基準を設けることに異論はありませんが、

 

「学力がバラバラな生徒」=「基礎的学力を持っている生徒と持っていない生徒」

 

を一緒くたにすることに学力の伸長は望めるのでしょうか?

 

一斉授業の中で共通テスト対策が行われることが「あたりまえ」となっている高校では英語の実力の伸長はなく、個人の努力に委ねるほかありません。

 

短文・中文(二、三行文)の徹底的な文法と単語理解

         ↓

速読のための論理的な長文の読解

 

このことを、着実に行う以外に方法はありません。

 

 

学校の英語の授業が難しい場合には、塾に頼りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弊塾でテッペンを目指しませんか?

 

 

 

英語の古くて新しい話①(構造分析VSスラッシュ)

こんにちはつくば国語塾の塾長です。

ご無沙汰しています。

本日より新しいシリーズ「古くて新しい話」を開始します。筆者は現在、英語を指導している立場の人間ですが、1970年代後半に高校と予備校で英語の指導を実際に受けていた経験があります。その当時スラッシュリーディングは存在しておらず、英文を構造的に読む方法も一般的ではありませんでした。どちらの読み方にしろ、予備校の先鋭的な一部の先生が利用しているものであり、本も存在しない地方の高校生から見れば、学校の訳文主義の授業によって(今と比べれば短い文章を)何とか訳す訓練と単語の習得、英文法の理解で受験は乗り切れたものです。

 

ここで構造分析とスラッシュリーディングについて説明させていただきます。

 

《構造分析》

所謂5文型を基礎として、それぞれの文の要素と修飾・被修飾関係を丁寧に分析し、英語を日本語に変換していく。

キーワード:インテンシブリーディング、精読、5文型、返り読み

 

《スラッシュリーディング》

英語を前から読むために、文法的(一部意味的)な区切りをもとにして、スラッシュ(/)を文中に入れ、文章を読み進める方法。

キーワード:速読(ラピッドリーディング)、パラグラフリーディング

 

 

構造分析は古くさい読み方、スラッシュリーディングは今時の読み方のように見えます。特にセンター試験、共通テストの英語が難解な英語ではなく、実用的な英語の理解を目指している限り、ある程度のレベルの英語を時間内に処理できるためには、スラッシュリーディングを利用することが、必然のように感じます。本当でしょうか?

 

特に、共通テストは時間との闘いであり、スラッシュで読まなくても大体の意味を取るためには、スラッシュ的な読み方が推奨されています。構造的な読み方で精読する必要はなくなったのでしょうか?

 

現在の共通テスト英語対策はセンター試験時代に輪をかけてスピード一辺倒です。長文を読むことはスピードを上げることであるとし、読めない部分を飛ばし読み、読み終えたらもう一度スピードを上げて読む。読めない箇所はいつまでも残ります。

 

そこで受験生諸君は想像たくましく、わからない部分を埋める作業をするのですが、最近の生徒さんは想像力が乏しいためか、諦めてしまい、自分にとっての最適解ではなく単なる「運を天に任せる」解を答案用紙に書き込みます。

 

共通テストの英語の得点が上がらない理由は基礎力がない生徒が基礎力の補充をせずに、単語さえできればよいとする風潮に流されているからに他なりません。

 

基礎的な理解の時点で、英文を構造的に読み、論理展開に注意しながら、予測していく(想像ではない)ことが必要だと思います。

 

英文を読む基礎力ができたら、スピードをあげるためにスラッシュを使うことも自由ですが、国語の読解力を並行させてつけ、論理展開による予測に磨きをかけることが要諦です。

 

英文を構造的に読み、

スラッシュでスピードアップさせる。

それを支えているのが論理です。

 

上記ができなければ、私立難関(早慶上智)や旧帝は英語では到達しません。

 

 

 

 

 

 

 

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実況中継<できない子には理由がある①>

こんにちは、つくば国語塾の塾長です。

 

今回は新シリーズとして勉強をあまりやってこなかった、中学3年生の生徒さんが今何をやるべきかを考えながら、同時進行で一人の生徒さんの状況を報告したいと思います。

(個人のプライバシーに関わるので、名前・性別・在籍校等は伏せています。)

 

9月期の生徒さんの状況は以下の通りでした。

国語:小学校5年生程度の漢字力。(理科・社会の教科書の漢字が読めないことが多々ある。)

数学:かけ算九九が不十分。

英語:主語・述語の概念がない。

理科・社会:教科書を読むことに問題あり。覚えることを意識的に行った形跡なし。

 

定石から言えば国語力を上げなければ他の科目も上げることはないはずですが、日本語を発声する習慣がなく、黙読だと飛ばし読みをしている危険性があり、音に出して日本語を読む習慣を定着させたいため、ゆっくり目の前で読んでもらうことで、信頼関係の確立に努めました。

 

数学(算数)九九が言えない、曖昧な部分が6/81あり、基礎的な計算力を盤石にすることが先決でした。しかし本人は「九九はできる」という発言を繰り返します。多分勉強で100%を達成する経験がなかったのではないかと考えられます。更に計算力が上がると頭の中にリズム感が生まれます。音読と計算力は実務能力を上げるのに必須です。

 

<補説>

小学生に見かけられますが、足し算・引き算・かけ算で特定の問題が解けない生徒さんがいます。例えば100マス計算を実施しても一つでも間違っていれば0点というルールを厳密に守らなければ意味がありません。要は指導者の絶対覚えてもらうという意志の問題です。

 

任天堂のDSには蔭山英男先生の100マス計算・プレ100マス計算のソフトが揃っています。(特にプレ100マスは優れたソフトです。)ゲームで文句を言う生徒はいないので、ゲーム感覚で計算力を付けることがよいのではと思いました。現在DSソフトは値崩れを起こしています。100円〜500円で上記のソフトが購入できます。

 

 

朗報ー医学部編入試験に合格したかつての教え子ー

こんにちは、つくば国語塾の塾長です。

 

本日は話題を変えて、教え子が国立医学部の編入試験に合格したことをご報告させていただきます。

 

彼は地元の公立高校を卒業し、二浪した後関東の某国立大学の生物系の学部に入学しました。その後大学院の修士課程を修了し、大手コンピューター会社のSEとして働きながら、医学部の編入試験の準備をしていました。

 

苦節?年でしょうか。彼は挑戦を続け、今年某国立大学医学部に2年次編入を果たしました。彼から学ぶことはたくさんあります。

 

★決して諦めないこと。

大学入試・大学院試・医学部編入試験、彼は十数年間の間に難関と言われる入試にチャレンジし続け、最終的に勝利しました。「勝利の秘訣はやめないこと」を地でいく経歴です。

 

★メンタルの強さ。

諦めないことと同義ですが、とにかく「めげない」。周囲の心配をよそに本人は着実にゴールを目指していたのだと思います。

 

MK君おめでとう。人生は長い、少しの寄り道は人生のスパイスになるというのは君のためにあるのだろう。

 

《医学部編入試験情報》

どうしても医師になりたいけど、数学や理科が不得意な方には耳寄りな情報です。国公立大学医学部の編入試験は基本的には英語・生物(大学院レベル)・面接で受験できる大学が多数あります。更に試験日は全て異なっているため、5校〜8校程度受験可能です。もちろん激戦ですし、社会人の経験や大学院での研究について、面接で詳細に聞かれますので、面接も重要です。

 

 

続続効率的な中学英語勉強法(英語教育の動き方④)

こんにちは、つくば国語塾の塾長です。

 

四回目を迎えたこのシリーズ。今回はTipsをお送りします。

 

(1)中学生の英語の学び方は短時間でもいいから、毎日行うことです。その際英語の音を聴いて真似して発音するすることが勉強の80%と考えて結構です。学校の宿題として自学ノートに文字を書くことが勉強だと考えることが大きな間違いです。

 

音声を中心に勉強することが勉強時間短縮の秘訣。

 

(2)問題集は同じ単元の問題を何度も解くようにできています。いくつかの単元を横断的に2〜3問づつ解く方が効率的です。いつも問題集は最初から最後まで解くように考えずに、横串で刺す感覚で進めた方が良いです。特に中学生レベルの問題は応用的な問題が少ないので飽きてしまいます。

 

2〜3の単元を横断的に2〜3問づつ勉強する。その際、最初に口だけで言えるようにしてできなかった問題だけ書くようにすれば効率的。

 

(3)単語が覚えられないのは、中学1年生の間の2〜3ヵ月間集中して単語の読む練習と書く練習をしてこなかったからです。この期間に発音と綴り(スペル)を体感しながらその規則性を学んでいきます。(所謂フォニックスのベーシックな習得です。)ここができていれば中2、中3でスペルミスはなくなります。

 

 

多くの生徒さんや親御さんは単語のスペルが書けないのは、書く練習が足りないと思っているようです。

 

 

 

違います。

 

 

 

ちゃんと文字(スペル)を見ながら、読む練習が足りないからです。

 

 

日本語の漢字にも言えますが、学校は単純作業を何回もさせることを好みます。これは誰もができ、全員に課すことができる宿題として都合がよいからです。

 

 

単純暗記は1回で、視覚、聴覚を活用しながら覚えようとすることが大事です。

続効率的な中学英語勉強法(英語教育の動き方③)

こんにちはつくば国語塾の塾長です。

 

前回に続き、現行教科書での中学生の英語勉強法を考えて見たいと思います。

 

前回は文法事項を学校よりも先取りして1年間分を早く終わらせることを述べました。

つまり現在

 

中1ならば中学1年生の文法事項(be動詞からcanまで)

中2ならば中学2年生の文法事項(現在進行形から受け身まで)

 

を素早く一通り終わらせその学年を俯瞰して見られるようにすることです。

 

復習は学校で行うこととして、とにかく早く全体像を把握することに力を注ぐべきです。

 

更に英検を頻繁に受験することでモチベーションも維持できると考えられます。

 

現在英検は年間6回まで受験できます。有効に活用して、中学生で準2級を取得できれば高校生の時に準1級に到達することが容易となるでしょう。

 

 

上記の方法が学校を無視することで、できあがっているように感じられますが、実は学校の定期テストも変化が起きていることをご存じでしょうか?

 

学校で使用されているワークが教科書準拠ではなく文法単元(非準拠)へ変化しています。これはまだ一部の学校ですが、2学期制を実施している学校が増えている中学校では定期試験の教科書範囲が広く、特に英語では教科書の細かい事項まで出題されないことが増えてきています。

 

以上のことを考えると、英語は学校のペースで進ませるのではなく、より先取りの戦略を考えることが最終的に、高校入試・大学入試に有利に働くことがおわかりになったと思います。

 

 

 

でも....................。

 

 

 

 

 

 

 

具体的にどうすればいいか?

 

 

 

一人でできるのか?

 

 

 

つまずいたらどうしようか?

 

 

 

ネイティブに教わらなければいけないのか?

 

 

 

 

初期の段階では日本人の指導者の方がうまくいきます。

 

 

 

 

それはつまずく点をよく知っているからです。

 

英語だけ最高の環境ばかり考えてもうまくいきません。

 

最高の環境を求めるなら留学した方が手っ取り早いですよ。

 

 

 

 

 

日本人がコツコツ勉強して英語を上達させ、しかもネットの環境を存分に活用することで日本語と英語の両方をできるには文法事項のマスターと音声による学習をバランスよく行うことに尽きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

私がお手伝いします。

 

 

 

効率的な中学生の英語勉強法(英語教育の動き方②)

こんにちはつくば国語塾の塾長です。

 

前回、中学英語教科書の改訂による英語学習の対応の必要性に関して申しあげました。

結論的に申しあげれば、教科書に沿った学習よりも1年間の文法事項を先に速習しておくことの方が学習効率が上がると思われます。

 

既習項目と新しく学ぶ項目が交互に出現する教科書で勉強する現在、何をやっているのかわからなくなる生徒さんが出てもおかしくありません。

中学1年生・2年生で「今英語が学校で何をやっているか」を言えない生徒さんが増えています。貴方のお子さんが該当していたら、注意信号です。

 

英語だけは先取りをすることが絶対必要です。

 

ではどのように家庭で先取りをすればよいでしょうか。

 

以下のものを御用意ください。

(1)英語デジタル教科書

(2)中学全範囲の英文法問題集

(3)可能なら教科書ガイド

 

(1)は学校で使用されている教科書のデジタル版です。本年度から個人が誰でも

購入できるようになりました。パソコンやタブレットでネットに接続できる

環境があれば、家庭で素早く購入・利用ができます。(1部500円以内です。)

               →ご不明の場合にはメールでお問い合わせ下さい。

 

(2)市販の問題集なら何を使っても結構です。

               →何を買えばよいかわからない場合には私が

                お薦めする本をメールでお答えします。

 

(1)を利用して、1日15分で良いので教科書の単語と本文をスペルが読めるように真似をして下さい。見本で読めるようになったら、次に次にと進めて下さい。学校の進度は無視して、読み飽きたら次に進めます。1ヵ月〜2ヵ月ぐらいで教科書が終了します。

 

(2)(1)に合わせて文法単元を学習します。一人で文法を学習することが難しい場合には、ネットの動画授業を見ていってもいいです。その際には問題集はその動画授業に合ったものを利用して下さい。

               →わからない場合には私に問い合わせ下さい。

 

概要がつかめましたら、英検を目標に学校を無視して進めていきましょう。

 

英検5級→英検4級→英検3級→英検準2級と中学1年生〜2年生に合格すれば言うことはありません。

 

 

軌道に乗って英語学習が家庭でできるようになれば最強です。

 

 

 

 

 

しかし、うまくいかなかったら?

 

 

 

 

 

 

 

 

弊塾にお任せ下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ZOOMでリモート授業を実施します。