つくば国語塾

つくばにある小・中・高・既卒を対象とした国語(他に小論文・AO推薦対策・英語)の塾です

英語と国語を一緒に勉強する。

(1)最近気がついたこと(英語ブームとAI技術)

 

またブログを再開します。英語ブームが再燃しています。理由をいくつか挙げてみます。

小学校の英語が4年生から開始され、教科として正式に成績がつけられるようになった。

②高校入試で英語外部検定(主として英検)が私立高校を中心に推薦・一般ともに英検の取得級を判定の参考にしたり、得点化しているケースも見られる。

大学入試では、従来の推薦での英語外部検定利用による合否判定や得点加算、スコア提出に加えて、一般受験でも利用される場合があり、英語力が受験前に求められることもある。

 

つまり、小学生から高校生まで英語でずっとプレッシャーを与えられている状況にあります。これは大学で外国語を学ぼうとする外国語学部や国際系学部だけに止まらず、文系学部で全般に求められはじめています。英語ができなければ、人にあらずの状況です。

 

一方、AIによる英語→日本語・日本語→英語の翻訳がPCやスマホ上で簡単に行えるようになり、利用している方はご存じでしょうが、そのクオリティには驚きです。専門家ではないので断言は控えますが、4〜5年前からビッグデータの活用による翻訳技術が格段に向上し、普通の日本人が無理して英語を学ぶ必要性があるのかが疑問に思えてきます。

 

 このままAIが進歩すると、数年後には英語ができないことがハンディキャップとならない時代が到来する可能性がでてきました。もちろん英語で直接海外の人々とコミュニケーションできることの価値は大きなものであり、パーソナルな関係を築くために言語(主として英語)ができることは大切です。

 

しかし、日本国内に暮らし、海外に生活のウェイトが高くない人でしたら、英語をそこまで勉強する必要がなくなるわけです。このような状況で英語業界は縮小するマーケットに対して「最後の戦い」をしているのかもしれません。

 

はたして日本人全員が英語ができないといけないのでしょうか?